ストレスさんとのおつきあい(心理学講座)
昨年末のことです。
友人と二人で忘年会をしようということで、店に移動しているときでした。
話がなぜかストレスの話になり、いつもカウンセリングや講座で話していることを話したら、ずいぶんと驚かれてしまいました。
私にとっては当たり前の考え方だったのですが、そうでなかったみたいですね。
この図にあるように、実はストレスはある一定のレベルまでは、人間の持つ能力を向上させることができます。
一番わかりやすいのが運動ですね。
運動は、筋肉や体にストレス(負荷)をかけることで、徐々に強くなっていくわけです。
ボディビルなどは、徹底的に筋肉を鍛え上げ、傷ついた筋肉組織をプロテインや良質のたんぱく質で補修していくことで、あんなすんごい筋肉を作り上げていくわけです。
心も、多少のストレスであれば、そのストレスに対して耐性が出来上がってきますので、実質的に心は成長して強くなります。
ところが、ある一定以上のストレス(負荷)をかけてしまうと、能力が向上するのではなく、逆に衰えていきます。
この状態になると、体制ができるのではなく「麻痺」してしまいます。
しかし、今までストレスをかけて成長してきましたから、
「もっとストレスをかければ成長するのでは」
という勘違いをしてしまうんですね。
マラソン選手が練習をしすぎて本番走れなくなってリタイアする、みたいなものです。
そして、ストレスをかけすぎて結果動けなくなってしまう。
働き過ぎでうつになってしまう人って、こんな感じなのかもしれませんね。
休むこと、リフレッシュすることの大切さって、ここにあるんですよ。
先ほどのボディビルの藩士に戻ると、傷ついた筋肉を休ませているときに、筋肉は修復を始めます。
その修復にプロテインや良質のたんぱく質が材料として必要になるわけですから、休まないと回復しないわけですよ。
身体だけではなく、こころにもちゃんと休みが必要なんですよね。
人間関係がうまくいかなくなった時も、もしかしたら、この「休み」が必要なにかもしれません。
ストレスをなくすことはできなくても、ストレスを上手に使うことはできるかもしれません。
ストレスさんと上手に付き合ってみてください。
今回も心理学講座みたいになってしまいましたね(笑)
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