読売新聞の記事に「見つめ合うと 体の動きそろう…自閉症診断支援など応用期待(2015年9月29日 読売新聞)」というのがありました。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=124276
記事によると、向かい合ってお互いが見つめ合うだけで、無意識に体の動きがそろうということでした。
専門的には「同期」現象というそうで、まあ何となくは理解できますよね。
これはいろんなセミナーに参加した経験ですが、実際には「こころ」にもこういった同期がよく起きているのかな、という気がします。
よく長い間連れ添った夫婦はお互いが似てくる、なんて言いますが、そりゃトータルで見つめ合う時間が長いわけですから、動きがそろってくるのはわかります。
こころも、長い間一緒にいたり、お互いが影響を及ぼし合うと、やはり「心の同期」が起きて、似たような考え方になったり、動きが似てきたりするのかな、と感じるわけです。
よく考えてみたら、子供は親に同期しようとしますから、癖などを真似したり、言葉遣いをまねたりしますよね。
実際にはコピーしているわけですが、こころの場合、単純に癖や言葉遣いだけでなく、ものの見方や考え方、こころの癖みたいなものまで、しっかりと同期しているんですよね。
これは良くも悪くも、こころが同期するというのは、お互いの心に作用しあっている、影響を及ぼし合っているということなのでしょう。
ですので、悪い影響を及ぼす人と一緒にいれば、悪い影響が同期してしまうし、良い影響を及ぼす人と一緒にいれば、良い影響が同期する。
こう考えると、自分が人にどのような影響を及ぼしているのか、非常に気になります。
自分自身の状態によって、良い影響になったり悪い影響になったりすることって、皆さんにも経験はありますよね。
例えば、心にゆとりが全くない時に、人にやさしくするのはなかなかむつかしいものです。
そんな時は、良い影響よりも悪い影響の方が強く出てくるかもしれません。
また、一生懸命に何かに集中している姿を見せることで、自然と良い影響を与えていることもあるでしょうね。
人前に立つ人は、この「自分が人に与える影響」を上手に使うわけです。
それに面白さが加われば無敵ですよね(笑)
自分の影響力を理解する。
どんな人でも、誰かに対して必ず影響力を持っています。
その影響力を自覚すれば、きっと今の自分を変えていける手立てが見つかるかもしれませんね。
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