フィードバック
ダイヤモンドオンライン(2015年8月24日)に「「運がよかった」と謙遜する人は成長できない」という記事がありました。
http://diamond.jp/articles/-/77195
単純ににいってしまえば、謙遜しても自己主張しても、「フィードバック」をしない人は成長しない、といった感じですね。
私はよく後輩に「なぜこのクライアントさんが自分の前に現れたのか、しっかりとフィードバックしておくように」とお話しします。
心理学の法則で「自分の外にある世界は、心の中を映し出しているか神」という法則があります。
つまり、クライアントさん一人一人も、カウンセラーの心を映す鏡の一つ、なわけです。
すると、クラインとさんが自分のカウンセリングを受けに来てくれたことは、自分の心の何かを自分に気づかせるためだ、と私は感じるわけですよ。
例えば、最近私はカウンセリングをあまりしていませんが、それ自体も私が心を閉ざしているのが外(現実)に映し出されていると読めば、心の状態と一致するわけです。
まあ多少こじつけの場合もあるかもしれませんけどね。
でも、自分に起きた問題であったり、クライアントさんや友人、パートナーが持ってきてくれた問題などは、必ず自分にフィードバックしていきます。
それが自分のプロセスにおいて、どのような意味を持っているのか、とね。
たとえるならば、失恋を経験したとします。
そりゃへこむし落ち込むし、自分を責めるし相手に執着するし、何もかもがめちゃくちゃになったりしますよね。
まさに心の状態が同じでしょうね。
そして、その状態から
「なぜ私が失恋という経験をしなければいけなかったのか」
「個の失恋から何を学ぶのか」
と自分にフィードバックするわけです。
実際にあるクライアントさんと失恋のカウンセリングをしたときに、クライアントさんが失恋から学んだことは
「別れたのは私に責任があったからではない。」
ということでした。
そのクライアントさんは、失恋するたびに自分のせいだ、自分が悪いんだといつも自分を責めていました。
でも、今回フィードバックすることで、失恋としての痛みはありますが、自分を責めることはしなくなりました。
このように「自分に起こることには理由がある」と考え、「このことから何を学び取るか」がフィードバックの大切さでもありますし、心を成長させていくうえで必要不可欠なのでしょうね。
だからといって、そうそううまくいかないのが心の問題。
自分の体を自分の目だけで全部見ることは不可能ですよね。
背中に目はついてませんから。
それこそ、鏡に映したり誰かに見てもらわないと、全体を見渡すことはできないわけです。
で、映す鏡にあたるものや、自分を見てくれる誰かの存在が、よりフィードバックという作業を楽にしてくれるわけですよね。
自分を顧みる。
まさに今私がしていることですな(笑)
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