夫婦のカウンセリング②
今まで一番大変だったのが、離婚カウンセリングですね。
3件ほどありましたよ。
そのうちの一軒が曲者でした。
なにせ、別れたいといっている奥様のほうが曲者で、正直別れた旦那さん、よかったねぇと心から思いましたからね。
もちろんそんなことは表には出しませんよ。
無事離婚しましたけど。
カップルのカウンセリングは、通常と違い扱いにいろいろと工夫が必要になります。
一番のコツは、カウンセラーは中立であること。
これが一番大切なんです。
でないと、家に帰ってからけんかになろうものなら「○○カウンセラーはこう言っていた。」とか、「××カウンセラーはこうしろといった」とか、理由に使われてしまうんです。
これが難しいところなんですよ。
座る席から細心の注意を払って考えていく必要があります。
いかに中立を保つか。
カウンセラーの腕の見せ所ですね。
知りたい方は、ぜひ講座へお越しくださいね。(ちゃっかり宣伝)
また、こんなご夫婦もいました。
夫は離婚したい、妻は離婚したくない。
この状態でカウンセリングに来まして、まず30分ずつ一人ずつお話を聞かせてもらったんです。
そのあとで お二人そろっていただいてお話をさせていただき、かつセッションまでやったのですが、ここで一つ、奥様に注意をしておきました。
「ご主人の中ではすでに結論が出ていて、たとえお互いの関係がよくなっても離婚はするかもしれない。大切なのは離婚をするかしないかではなく、相手にいかに後悔させるかです」
セッションの効果は上々で、ご主人の自己価値の低さが思いっきり露呈する形でカウンセリングは終わったんです。
でも、この夫婦はたぶん離婚したでしょう。
なぜなら、失わないと大切なものがわからない人は、失わせてみるのが一番だからです。
ですので、奥様にはもう一言
「別れるまでに最高の女性になって、最高の自分で振舞っていてください」
と付け加えておきました。
夫は自分のかたくなさを貫けば貫くほど、目の前の最高から遠ざかっていきますから、失うと相当ダメージがりますよね。
まあ、カップルカウンセリングはこんな感じでやってます。
カウンセリングに「こう!」というやりかたは存在しません。
全てがオーダーメイド
全てがオートクチュールです。
でも、実際にスーツやドレスをつくるときでも、基本的に同じものはあるわけです。
袖があって、ボタンがあって、肩パットがあって、裏地があって・・・。
その「基本」をきちんと理解しておけば、あとはアレンジ力や遊び心、そして、問題へのアプローチなどを考慮して、クライアントさんにあった「心のスーツ」「心のドレス」を着せてあげればいいんですよね。
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